AA歯科恵比寿の院長Dr小川ブログ

4月3日

オールセラミックとジルコニア

白い被せ物の種類ってたくさんあって分からないですよね。
今回は、患者様からも質問の多い「白い被せ物?セラミック?」についてご説明します。

ハイブリッドセラミックス は、セラミックと樹脂を混合した材質で100%セラミックに比べると強度は落ちますが、その柔らかさが逆に違和感がなくなじみ、歯と同じように磨り減ってくれるところが一番のメリットです。たとえば、かみ合わせる歯にすでに硬いセラミックが入っていたりする場合にはその利点を生かしたこちらをおすすめしたりします。ただ、樹脂が混じっている為、時間が経つと材質の性質上、やや黄色っぽく変色することがあります。あと、透明度と艶の点で、審美性はオールセラミックより劣ります。

メタルボンド(PFMクラウン)は、メタルを内側に使用し、その上にセラミックを焼き付けている2重構造のため、強度に優れています。「白くて強度のある一番いい被せ物」として歯科では最も長年使用されている、いわば白い被せ物の王者、みたいな感じでしょうか?   ただ、欠点として、時間が経った時に歯肉の境目が黒っぽく見えることです。
あと、綺麗なんですが、前歯なんかだと、よく見るとやっぱりちょっと差し歯っぽく見えるかな、というところです。

そのメタルボンドの欠点をカバーすべく登場したのが、オールセラミックスです。
メタルを使用していないので、透明度が高く、天然歯に限りなく近いのに天然歯よりきれいです。メタルボンドに比べると強度はやや落ちますが、今現在は奥歯にも対応できるほど技術が進んでいます。
ただ、かみ合わせに問題がある場合や歯ぎしりや食いしばりなどがある方は割れるリスクが高いので、使用できない場合もあります。あと、仮付けができないのが欠点です。

白いのがいいけど強度を優先したい、でも境目が黒くなるのは嫌だなぁ…

このご希望を叶えてくれるのがジルコニアです。メタルボンドは内側に金属のフレームを使って強度を上げていますが、その代わりの「白いメタル」と呼ばれるのがジルコニアなんです。なので、強度も十分。なおかつメタルを使用していないので
ふちが黒っぽくなることもありません。強度を重視しなければならない奥歯にはとくにおすすめです。もちろんブリッジにも安心です。

ただ、ジルコニアは、世界的には歯科で10年以上使用されている材質ですが、日本での認可が下りたのが4年ほど前なので、5年以上の経過実績がまだない、というのが欠点です。

で、実際には、当院ではオールセラミックとジルコニアが多いです。メタルボンドも症例によっては使用することもありますが。メタルを使用しないため、アレルギーの問題がないことと、歯肉の境目の問題点をクリアできること、
天然歯により近く美しい仕上がりが可能なこと、奥歯やブリッジでもメタルフリーで治療ができること、がその理由です。
でも、一番大事なのは、診断と治療技術とメンテナンスです。その方に合ったもの、つまり、かみ合わせの状態、普段の生活習慣、歯、根、歯周病の状態…などを診査してもっとも適しているものを提供することと、その被せ物に合った治療(たとえば、歯の削り方や接着法、材料のセレクトなど)ができること、あとは、きちんとメンテナンスに通っていただけること、がいいものを長く持たせる秘訣です。これができていれば、長持ちします。

被せ物の選択は本当に迷ってしまうかと思いますが、迷ったら、ドクターに聞くこと。まずは不安なことや疑問をなくして前向きでスッキリした気持ちで治療に望みましょう!

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