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【矯正歯科, インビザライン】

歯の正中線がずれている原因と治し方|正中ずれはインビザライン矯正で整えられる?

Last Updated on 2025年10月26日 by 小川朗子

歯の正中線がずれている?その違和感、矯正で整えられます

鏡を見たとき、「歯の真ん中が顔の中心とずれている」「上の歯と下の歯の真ん中が合っていない」と感じたことはありませんか?
それは歯の正中線のずれ(正中ずれ)と呼ばれる状態です。

見た目のバランスが崩れるだけでなく、笑った時に違和感を与えることがあります。噛み合わせや顎の関節にも影響を及ぼすことがあるため、気になる場合は放置せず早めに相談するのがおすすめです。
近年は、インビザラインなどのマウスピース矯正で、シミュレーションを確認しながら正確に歯の正中線を整えることが可能になっています。

■ 歯の正中線とは?

「歯の正中線」とは上の前歯2本の間を通る線と、下の前歯2本の間を通る線のことを指します。
この2本の線が顔の中心(鼻・唇・顎のライン)と一直線に揃っていると、口元や歯並び全体が美しく見え、表情のバランスも整います。

しかし、この正中線が左右どちらかにずれていると、口元の印象が不自然に見えたり、顎の動きに歪みが出ることがあります。


■ 歯の正中線のずれが起こる主な原因

歯の正中線がずれる「正中ずれ」は、さまざまな要因で起こります。
次のような原因が複合的に関係していることが多いです。

① 骨格の左右差・顎のズレ

顎の成長が左右非対称な場合、下顎がどちらかに寄ってしまい、歯の正中線もそれに合わせてずれることがあります。
顔全体のゆがみにつながることもあり、見た目の印象に影響します。

② 歯の欠損や早期の乳歯喪失

永久歯が生えるスペースが足りなかったり、永久歯がもともと足りない、乳歯の早期喪失があると、歯が片側へ寄ってしまい正中線がずれます。

③ 噛み癖・頬杖・片側咀嚼

片方の歯でばかり噛んでいると、歯や顎の筋肉のバランスが崩れ、徐々に歯列全体が片側に引っ張られて正中ずれを起こすことがあります。

④ 歯並び・歯の生え方のアンバランス

歯そのものがねじれて生えている、歯列がでこぼこしているなども、歯の正中線のずれを引き起こす要因です。


■ 歯の正中線のずれを放置するとどうなる?

軽度の正中ずれでも、次のような影響が出ることがあります。

  • 笑顔の印象が不自然になる(左右非対称)

  • 片側だけで噛む癖が強まり、顎関節に負担がかかる

  • 歯列全体の噛み合わせが悪化し、虫歯・歯周病リスクが上がる

  • 頬や顎の筋肉にアンバランスが生じ、顔の歪みに発展する

見た目だけでなく、機能面・健康面にも影響があるため、正中のずれは早期の矯正治療が望ましいです。


■ インビザラインで「歯の正中線のずれ」を整える

近年、正中ずれの矯正にはマウスピース矯正(インビザライン)が注目されています。
従来のワイヤー矯正よりも快適で、治療のシミュレーションができる点が大きな特徴です。

当院でも、正中のずれを治す場合は、インビザラインで治療を行なっています。真ん中を左右どちらかにずらしていく際にも歯を抜かずに行える上、3Dシミュレーションの実現性が非常に高く治療のゴール設定が明確です。

▽インビザライン矯正の特徴

  • 3Dシミュレーションで最終の歯並びを事前に確認できる

  • 治療中も透明で目立たない

  • 取り外しができて衛生的

  • 再治療(追加アライナー)も柔軟に対応可能(コンプリヘンシブプランの場合3年間の間で3回の追加治療が初期料金に含まれます)

正中線のズレは「動かしてみないとわからない」と言われがちな難症例ですが、インビザラインでは治療前からどこまで揃うかを可視化できるため、安心して治療を進められます。


■ 実際の症例①:顎のズレと歯の正中線のずれを改善

主訴:下顎が左に曲がっている、上の歯と下の歯の正中線がずれている。
治療:インビザライン矯正(非抜歯)+顎間ゴムの併用

治療費用:¥1100000(税込)
期間:約2年

治療のリスク デメリット  治療期間が長くなることがある  保定装置をしないと後戻りする

この方は、お顔に対して上の歯の正中線は合っていましたが、下の歯が左へずれていました。
インビザラインで上下の歯にフックをつけ、顎間ゴムを1日20時間程度使用することで、徐々に正中線が揃っていきました。
真面目に装着を続けていただいた結果、2年後に歯の真ん中とお顔の中心がぴったり合う綺麗な仕上がりとなりました。

 

Before
歯の真ん中のズレがあり、顎も左に曲がっているので顔が左右非対称に見えていました。

奥歯の噛み合わせも良くありません。
治療中は顎間ゴムを使用し、最終位置では真ん中が合いました。矯正を進めていくうちに徐々にお顔や顎のズレも治ってきました。あとは、筋肉に引っ張られないよう噛み癖を直していくと後戻りも防げます。

奥歯の上下が逆に噛んでいた部分も治り、噛みやすくなったと仰っていました。

■ 実際の症例②:お顔の正中と歯の軸がずれていたケース

主訴:顔の中心と上の歯の正中線がずれており、歯の軸も曲がっている。
治療:インビザライン矯正 (非抜歯) 部分ワイヤー併用

治療費用:¥968000(税込)※モニター価格
期間:約2年半

もともと歯の軸が傾き、ずれが大きかったため非常に難易度の高いケースでしたが、はじめに部分ワイヤーで歯の軸、傾きを治してから

インビザラインに移行しました。歯を全く削らず歯を抜かずに、追加アライナーを行って2年半の年月をご協力いただいたおかげで、

ほぼお顔の真ん中に合わせることができました。表情筋の強張りも取れて、綺麗なスマイルができるようになったと喜んで頂けました。

Before

After

■ 治療期間と注意点

歯の正中線のずれは、数ヶ月で治るものではありません。
軽度のズレなら半年〜1年程度ですが、顎のズレを伴う場合は2年以上かかることもあります。ただし、インビザラインの場合は途中経過を3Dで確認できるため、「どこまで動いたか」「あとどのくらいで揃うか」を常に可視化しながら治療を続けられますので、患者様にとっても安心です。

現在では、長期間の治療になるケースに関して、マウスピース専用の加速装置シュアスマイルVProの使用を推奨しています。マウスピースの適合をよくして違和感を軽減、高周波振動を与えて歯の細胞を活性化して動きを早めます。交換日数を減らして最大1/2の期間に短縮することが可能です。このデバイスの導入により、治療期間を短縮することができるようになりました。

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▽後戻り防止のポイント

 

  • 矯正後のリテーナー(保定装置)を毎日装着する

  • 片側噛み・頬杖などの癖を直す

  • 定期的なメンテナンスで噛み合わせをチェック

こうした習慣改善が、正中線の安定に大きく影響します。

 

■ コンビネーション矯正でさらに理想的な仕上がりに

歯の軸が大きく傾いている、顎の位置のずれが大きいといったケースでは、インビザライン+ワイヤー矯正の併用を行うこともあります。
表側・裏側どちらのワイヤーでも対応可能で、仕上がりをより精密に整えることができます。


■ まとめ|歯の正中線のずれはインビザラインで整えられる

歯の正中線のずれ(正中ずれ)は、軽度でも見た目や噛み合わせに影響を与えます。
しかし、インビザラインなどの最新矯正技術を活用することで、無理なく・精密に・自然な位置へと整えることが可能です。

「自分の歯の真ん中は合っているのかな?」「左右どちらかにズレている気がする」
と感じたら、まずは一度専門医にご相談ください。

アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿では、正中ずれや顔の左右差を含めたトータルバランスで診断し、
あなたに最適な矯正プランをご提案しています。

インビザライン、マウスピース矯正について

マウスピース矯正専門サイトはこちら

 

 

 

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小川朗子

監修者

アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 小川 朗子(おがわ あきこ) 担当科目:一般歯科/専門治療 矯正歯科・点滴療法
1996年 鶴見大学歯学部卒業
1997年〜2006年 都内開業医勤務
2004年〜南青山デンタルクリニック副院長
2006年 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿開院
2007年 抗加齢医学会認定専門医取得
2015年 インビザライン認定医取得
2017年 高濃度ビタミンC点滴認定医取得
2018年 インディアナ州立大学歯学部 歯科矯正プログラム認定医取得
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